
こんにちは!公認会計士クロです!
今回は簿記について興味がある方、これから学習したい人に向けて簿記の基本を解説していきます!

今回の記事は以下の疑問にお答えします!
簿記とは何か?
簿記の目的は何?何のために作るの?
会計期間とは?重要なの?
貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)とは?違いはあるの?

日商簿記検定3級の内容に沿って、基本を学んでいきましょう!
重要なポイントを選んで解説しています!

最初は堅苦しい内容を覚えるのより、イメージを持つことが大事ということですね!
簿記とは何か?公認会計士がわかりやすく解説!

簿記とは、企業が毎日の営業取引や経済活動を帳簿に記録する一連の手続やルールを指します

ん?帳簿とは何ですか?

帳簿は取引を記録するためのノートのようなものだよ!
厳密には主要簿(仕訳帳と総勘定元帳)と補助簿に分類されるけど、今はノートというイメージがあればOK!

なるほど!例えば、どんな取引を帳簿(ノート)に記録するのですか?

例えば、企業が行う
- 商品の売買(売上・仕入)
- 従業員の給料を支払う
- 備品の購入
- 銀行からお金を借りる
などがイメージしやすいかな!
簿記の目的とは

簿記の目的は主に以下の2つです!
1、一定時点の財政状態を明らかにする
➡そのために貸借対照表(Balance Sheet:B/S)を作成
2、一定期間の経営成績を明らかにする
➡そのために損益計算書(Preofit and Loss Statement:P/L)を作成

何か難しそうな話ですね・・・

ざっくりしたイメージは以下の通りだよ!


企業が、どれだけ財産(お金など)があるのか?
どれくらいお金を稼いだのか?を把握するために簿記があるんだね!
ところで、何のためにそれらの情報が必要なの?

企業を取り巻く、利害関係者にとって、有用な情報だから必要だよ!
利害関係者(ステークホルダー)とは直接的に又は間接的に利害が生じる人達を指します!
具体的には、株主、経営者、企業内部の人員などの内部の利害関係者と取引先、銀行、国などの外部の利害関係者に分けられます!
イメージは以下の通りです!
【企業内部で利用するケース(例)】

【企業外部で利用するケース(例)】


もし、自分がお金を貸したり、企業の株式を買って投資しようとする時を想像してみてください!
借金だらけの会社や明らかに儲かっていない会社と取引したくないですよね?

確かに・・・貸借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)は、企業の自己PRにも繋がる大事な情報ですね!
会計期間とは

会計期間とはいつから、いつまでの記録を定めたものをいいます

【用語の整理】
期首:会計期間の始まり(例:4月1日)
期末:会計期間の終わり(例:3月31日)
当期:期首から期末までの期間(例:4月1日~3月31日)
前期:1年前の当期
翌期:1年後の当期
決算:一定期間の収入や支出を計算し、損益(利益又は損失)を算出
決算月:決算締めをする月。期末の月。(例:3月)

日本では3月を決算月とする企業が多いため、4月1日~3月31日を会計期間のケースが多いよ!

学校のスケジュール感(4月入学、3月卒業)に似ていますね!
貸借対照表(B/S)とは

貸借対照表は一定時点の財政状態を明らかにする報告書です
構成要素は資産、負債、純資産から成り立っています!


簿記の勉強を始めたばかりの方は、まず、表の構成(左に資産:右に負債および純資産)と中身の簡単なイメージを覚えましょう!

なんで、表の構成を覚える必要があるのですか?

次回の記事で解説予定ですが、”仕訳という取引の記録”をする上で、表の構成の理解が重要になってくるからだよ!
損益計算書(P/L)とは

損益計算書は一定期間の経営成績を明らかにする報告書です
構成要素は収益と費用から成り立っています!


貸借対照表と同様に表の構成(左に費用:右に収益)と中身の簡単なイメージを覚えましょう!

簿記の基本のカタチは完全に理解したよ!
まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。
これだけは覚えて欲しいポイントを以下にまとめました!
1、簿記とは、企業が毎日の営業取引や経済活動を帳簿に記録する一連の手続やルールを指します
2、簿記の目的は、一定時点の財政状態や一定期間の経営成績を明らかにする事である
3、会計期間とは、いつから、いつまでの記録を定めたもの
4、貸借対照表は資産、負債、純資産から構成され、損益計算書は費用と収益で構成される

それでは次の記事でお会いしましょう!!!
【次の記事】⇩
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全てを解く必要は無いと思いますが、本試験をイメージするためにあったほうが良いと思います!腕試しにも使えます!