公認会計士試験合格者は既卒と新卒どちらが多いのか?分析してみた#44

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公認会計士/会計監査News編集長/大手監査法人にて金商法監査・会社法監査業務・その他アドバイザリー業務を経験後、大手FASにて財務DDなどの業務に従事。/ブログやTwitterで公認会計士業界の情報や効率的な仕事術について発信しています!

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クロ/会計士
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こんにちは!公認会計士クロです!

今回は公認会計士試験合格者の既卒や新卒の割合について分析してみました!

ワトソン君
ワトソン君

実際、既卒だと監査法人の就職活動の時に不利になったりするんですか?

せっかく苦労して試験に合格しても、就職出来ないなんて事無いですよね?

クロ/会計士
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監査法人への就職(定期採用)については、市況や人手不足等の動向の影響を受けるため、一概には言えませんが、実際の合格者を分析することで見えてくるものもあると思います!

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公認会計士試験合格者の既卒・新卒(在学中合格)の割合

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合格者の内訳割合

                      公認会計士・監査審査会HP 学歴別合格者調べより集計

*1 在学中合格者=大学院在学+会計専門職大学院在学+大学在学

*2既卒合格者=合格者数総数-(*1)在学中合格者数

上記の集計はざっくりしたものなので正確では無いですが、概ね整合していると思います!

過去十年の平均は既卒合格者63%在学中合格者37%となります。

クロ/会計士
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緩やかに在学中合格者の割合が増えておりますが、まだまだ既卒合格者の割合の方が多いですね!

願書提出者の内訳割合

                          公認会計士・監査審査会HP 学歴別合格者調べより集計

*1在学中願書提出者=大学院在学+会計専門職大学院在学+大学在学

*2既卒願書提出者=願書提出者合計-(*1)在学中願書提出者

平成22年度以降、願書提出者は大幅に減少し、平成27年度には1万人程度まで落ちこみましたが、その後は徐々に増加しています!

過去十年の平均は既卒願書提出者73%在学中合格者27%となります。

あくまで個人的見解ですが、

リーマン・ショック後の不況および平成19年~22年の合格者数が多かった影響により、会計士試験合格者の主な就職先である監査法人の人手余りが起きる

会計士試験合格者の就職動向は氷河期となり、会計士試験に合格しても就職出来ない人が溢れてきて、費用対効果の悪い資格として評判が落ち、公認会計士を目指す受験生が大幅に減っていく

監査法人の早期退職募集及び景気回復により、再び監査法人の就職が売り手市場になり、徐々に受験生が増加傾向になっている

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公認会計士試験合格者の平均年齢

                      公認会計士・監査審査会HP 合格者の概要より集計
クロ/会計士
クロ/会計士

合格者の平均年齢は25~27歳ぐらいです!

社会人経験のある受験生も居るので、一概には言えませんが、1.5年~2年間の予備校カリキュラムで一発合格の合格者の割合は少なめな印象です!

転職活動をお考えの方は以下のエージェントもおすすめです!無料会員登録するだけでも、業界の転職情報を入手できます!!

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監査法人への就職は既卒と新卒(在学中合格)のどちらが有利なのか?

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監査法人への就職については、市況や人手不足等の動向に影響を受けるので、一概には言えませんが、合格者の半分以上が既卒であることを鑑みれば、既卒だから即ダメという事にはならないと考えられます!

純粋な評価という点については、他の条件が同じであれば、社会人経験のある人や在学中に合格した人の方が評価されやすいと思います!

どちらかと言えば、新卒(在学中合格)の方の方が有利に思えますが、監査法人への就職活動に力を入れていない人もチラホラいます

面接対策をしっかり行ってる方や説明会等で熱意をアピールされている方は内定を得やすい印象を受けます

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監査法人志望の受験生の方へ

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既卒の方へ

私も大学卒業後に試験合格したので、合格するまではメンタル的に辛い日々でした。

自己肯定感を失いがちでした。。。

特に卒業後、就職せずに受験専念されている方は、仮に合格しても就職出来るのか?仕事は上手くやっていけるのか?と不安になる方もいらっしゃると思います

実際は不安になる必要はありません!

(不安な気持ちを勉強にぶつけて好循環になっている人はそのままでいいと思います!)

仮に既卒だとしても、合格した後の会計士人生の方が受験生活より長いです!

年齢などが不利になる場面もあるかもしれませんが、それでも自分の頑張り次第でいくらでも巻き返す事が出来ます!

受験時代に苦労した分、その後のキャリア構築や自己研鑽に励んで成功している会計士を何人も知っています!

今の合格目標に必ず合格する事だけを考えて、頑張るのが一番良いと思います!

在学中合格を狙える方へ

在学中に合格するメリットは大きいです。

合格者の平均年齢が25~27歳ぐらいだから、今受からなくても仕方ないと心のどこかで思っている人は勿体ないです!

大学3年生に合格した人が大学4年生の4月・5月に非常勤のバイトで100万円ぐらい稼いでいる人とか普通にいます!

(非常勤の時給は3000円弱のため、繁忙期の4月5月は沢山稼げます!)

また、監査法人で数年間働いた後の転職活動の際も若い方がポテンシャル採用の恩恵を受けやすいです!

早く合格することに越したことはないと思います!

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終わりに

最後までお読みいただきありがとうございます!

今回は公認会計士試験の合格者を分析してみましたが、実際は様々なバックグランドを持つ合格者の方が居ます!

公認会計士資格をどのように活用するかも人それぞれです!

既卒と新卒で分けて考える意味はあまり無いのかもしれません!

あまり気にし過ぎずに目の前のことに集中することが大事ですね!

それでは次の記事でお会いしましょう!!!

公認会計士クロ

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