
こんにちは!公認会計士クロです!!
今回は監査法人の監査部門の一般的な繁忙期の時期や残業時間について解説していきます!

監査をしている会計士の人達はゴールデンウィークが殆ど無いってホントですか?
受験勉強であんなに苦労したの、、、実務ってどんな感じなんですか?

部門や監査チームによって、人手不足の度合いやクライアント(被監査会社)の状況が違うから一概には言えないけど、一般的なモデルケースを紹介していくよ!
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一番忙しいのは4月中旬から5月中旬の人が多い


監査法人の会計士が従事している監査業務は、企業が作成した決算書等をチェックする仕事なので、主な期末監査手続は企業が決算書等を作成してから(又は作成途中から)始まります!


上記の通り、日本の企業の多くは3月決算なので、期末監査という意味では企業の決算整理が終わった後の4月の中旬からスタートする監査チームが多いです!
会社法は監査報告書日の期限が決まっており、概ね5月の中旬頃なので、その時期までに監査法人は監査手続を完遂して、(会社法)監査意見表明しなければなりません!
この1か月間は多くの監査チームが繁忙のため、トラブルが起きたとしてもヘルプしてくれる人材を確保することが困難です!
戦場のような現場になっているところもあります!
繁忙期が辛い理由はスタートと締め切りのスケジュール間が短い割に業務量が多いところが一番の要因です!
また変則決算(3月以外の決算月)を担当している会計士は、変則決算月の翌月中旬から翌々月中旬ぐらいまで忙しくなる人が多いです!
人によっては、年に数回の繁忙期がある人も居ます!
繁忙期の残業時間・休日出勤の実態


一般的なモデルケースとして3月決算の繁忙期(4月中旬~5月中旬)の残業や休日出勤は以下のような人が多い印象です!
週6勤務(日曜休みのみ)が3週間~4週間
一日の労働時間は平均11時間前後
月の残業時間は60~100時間程度
ゴールデンウィークは基本なし
自分の経験や周りの会計士から聞いている情報を基に労働時間を推定しております!
とにかく監査報告書日という期限があり、その期限より前に社内での審査・審理があるため、それまでには監査手続を完遂する必要があります!
進捗悪い人や担当分野に問題が起きている人の仕事は監査チーム内で再分配してでも終わらせます!
当初予定していた自分の仕事が終わっても、チームとしての仕事が終わるまでは忙しい印象です!
個人的には毎年気合いを入れて繁忙期に臨んでいますが、落ち着くことには疲労感が凄いです!
4月5月は祝日が多いので簡単に残業時間が労基を超えてしまいます・・・
そこで多くの監査法人では会社としての出勤日として平日扱いにして、閑散期の平日を休日にしているなどの対策を取っています!
期末監査の繁忙期以外の忙しさレベル


3月決算のクライアントを担当している人の月別の忙しさレベルは以下の通りです!
4月:期末監査
👉繁忙期
5月:期末監査
👉繁忙期
6月:上場企業の有価証券報告書チェック等
👉あまり忙しくない
7月:1Qレビュー
👉少し忙しい
8月:1Qレビュー残り、監査計画等、夏休み
👉忙しくない
9月:監査計画、Jsox対応等
👉あまり忙しくない
10月:2Qレビュー
👉少し忙しい
11月:2Qレビュー残り、監査計画等、Jsox対応等、支店や工場に出張
👉あまり忙しくない
12月:監査計画等、Jsox対応等、支店や工場に出張、冬休み
👉忙しくない
1月:3Qレビュー
👉少し忙しい
2月:3Qレビュー残り、監査計画等、Jsox対応等、棚卸立会、支店や工場に出張、期末前倒
👉あまり忙しくない
3月:期末準備や前倒、棚卸立会、Jsox対応等
👉忙しい
あくまで一例です!人によっては年中忙しい方もいるので一概には言えませんが大体のイメージは上記の通りです!
やはり4月5月の繁忙期が一番しんどいと思います!
上記以外にもクライアントの不正が発覚したり、過年度に影響するような大きな誤謬が発見されると、突発的に繁忙期級の忙しさになることもあります!
実はまとまった休暇を取りやすい


監査法人の忙しさは年間を通して一定ではないため、8月のお盆休みや年末年始の冬休みは有給+休日出勤の振り替え分を合わせて、3週間程度休む人も結構います!
ゆっくり過ごしたり、自己研鑽に励んだり、海外に行く人が多い印象です!
まとまったお休みが取れるのは従業員にとってもうれしい事だと思います!
監査法人では年次が上がるについて、忙しくなっていく人が多くなる傾向があるように見受けられます!
有給休暇を期限内に使いきれずに失効してしまうという話も聞きますが、閑散期は比較的お休みを取りやすいです!
まとめ
監査法人の繁忙期は主に4月中旬~5月中旬(GWは休めない事が多い)
残業時間は多い月で100時間を超える人も出てくる
閑散期(冬休み・夏休み)は3週間程度の休暇を取れる人が多い
役職が上がると忙しさが増す
最後までお読みいただきありがとうございます!
最近は働き方改革を推進している監査法人が増えた影響で全体の労働時間は微減しているようにも見えますが、依然として局所的に忙しいと思います!
体調には気をつけてください!
それでは次の記事でお会いしましょう!!!
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