公認会計士試験(短答式/論文式)の合格率の推移、難易度について現役会計士が解説!

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公認会計士
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公認会計士/会計監査News編集長/大手監査法人にて金商法監査・会社法監査業務・その他アドバイザリー業務を経験後、大手FASにて財務DDなどの業務に従事。/ブログやTwitterで公認会計士業界の情報や効率的な仕事術について発信しています!

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こんにちは!公認会計士クロです!!

今回は、公認会計士試験の合格率の推移や難易度について、公認会計士クロ合格体験実績を交えて解説する記事となっております!

ワトソン君
ワトソン君

公認会計士試験の合格率ってどのくらい何ですか?

 

医者、弁護士、公認会計士は三大難関国家試験と言われてますけど、難易度はどの程度なんですか?

クロ/会計士
クロ/会計士

公認会計士試験の合格率は年度によってムラがあるよ!

 

この記事を読めば、合格率からイメージされる難易度実際の難易度は違う可能性が高いです!

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公認会計士試験(短答式/論文式)の合格率の推移、難易度について現役会計士が解説!

公認会計士試験には、短答式試験(1次試験)と論文式試験(2次試験)があります!

-1次試験(短答式試験)合格率-

*2020年5月短答式試験は新型コロナウイルス感染症の影響により3カ月延期(8月開催)

ワトソン
ワトソン

なんか折れ線グラフがカクカクしてますね・・・

クロ/会計士
クロ/会計士

短答式試験(1次試験)は年に2回あって、第1回が12月、第2回が5月に実施されるよ!

 

論文式試験(2次試験)は年に1回しかなくて、8月に行われる!

  

したがって、12月に短答式試験に合格すれば、8月まで論文式試験(2次試験)に集中して勉強出来るメリットがある!

ワトソン君
ワトソン君

じゃあ12月に短答式試験に落ちると、直近の論文式試験は受けられないの?

クロ/会計士
クロ/会計士

5月にある短答式試験(第2回)に受かれば、その年の論文式試験(8月)を受験できるよ!

  

例年、5月の短答式試験は12月の短答式試験より合格者が少ない

   

5月短答組は8月の論文式試験の勉強を同時並行で進めるから、5月短答式試験合格→8月論文式試験合格を狙うのは、難易度が上がるぞ!

ポイント】

①直近15回分の短答式試験の平均合格率は約11%(12月平均は約13%、5月平均は約9%)

②5月短答の合格者数は、直近の12月短答の合格者数の40%~60%程度

③過年度の論文式試験(2次試験)に落ちた人達は、5月短答式試験に免除申請を出す(免除者)

④経済の状況、公認会計士の需要と供給に合わせて合格者数を調整している可能性がある

(業界的に人手不足の時の方が受かりやすく、公認会計士試験合格後に就職難だった時代は合格者数を絞っていた可能性が高い)

-2次試験(論文式試験)合格率-

ワトソン君
ワトソン君

短答式試験(1次試験)は10人中1人ぐらいしか受からないのに、そこから論文式試験(2次試験)でも4割弱まで絞るの?世知辛くないですか?

クロ/会計士
クロ/会計士

簡単に受かる試験ではないということが数値だけでも伝わってくるよね!

 

論文式試験(2次試験)は3人中1人は合格する

 

論文式試験(2次試験)を受ける母集団が短答式試験(1次試験)を潜り抜けてきた猛者たちであるということ・・・数値以上に合格は難しい・・・

【ポイント】

①直近7回分の論文式試験の平均合格率は約35%

 

②欠席者は全体の10%程度

 

③公認会計士受験生が増加影響により、合格者も増加傾向にある

 

④受験生の母集団レベルは、短答式試験(1次試験)の母集団より高い

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公認会計士試験の難易度が高い理由

-試験範囲が膨大-

公認会計士試験の難易度が高い理由は色々ありますが、一番の要因は試験範囲が膨大であること!

 

仕事しながら毎日1時間勉強しても、永遠に受かる気がしません・・・

 

必要な知識をできる限り理解した上で、膨大な知識を記憶に留めながら、吐き出す訓練をする必要があります!

 

合格までの受験期間は平均3~4年かかる印象です!

 

1年半~2年で合格👉優秀

 

1年で合格👉超優秀(化け物)

 

4年超で合格👉粘り強い!

 

-合格率は当てにならない-

1次試験は10人に1人、2次試験は3人に1人ぐらい合格していますが、実は公認会計士試験を受験している人達のレベルは高いです!

 

なぜなら、公認会計士を目指して予備校に申し込んだけど、途中で挫折して願書すら出さずに去っていく層が一定数いるからです!

 

実際に勉強してみるとわかりますが、1日3~4時間のペースで半年ぐらい勉強しても、短答式試験(1次試験)の過去問を解いてボコボコにされてしまう人が多い印象です!

 

とにかく受かる気がしないという錯覚に陥りやすいです!

 

めげずに勉強を続けた人や勉強が得意な人が本試験を受けるので、実際の合格率以上に難しい印象です!

-受験期間が長引くと受験生活を続ける事自体が難しくなる-

最近は高校生から公認会計士試験にチャレンジする人も増えてきていますが、大学1~2年生や社会人の方が転職目的でチャレンジしています!

 

大学生は就職活動の時期になると、諦めて一般就活でキャリアを構築する人が増えてきます!

 

社会人の人が貯金を溜めて、無職専念した場合も予定していた期間に合格しないと生活が厳しくなって、再就職を機に受験を撤退する人もいます!

 

何年もの間、受験生で居ることは難しいです・・・周りの力を借りたり、働きながら生活を削ってでも受験しない限り、続けることは難しいと思います!

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公認会計士試験に合格するために必要な勉強時間

公認会計士試験に合格するために必要な勉強時間は、環境や能力、勉強の仕方にもよります(個人差が激しい)

 

個人的には2年間で4500時間~5000時間or3年間で6500時間~7000時間程度が一般的だと思います

詳細については以下の記事をご参考にどうぞ!

公認会計士の仕事が気になる方は以下の本がおススメです!著者は大手受験予備校の国見講師です!よくまとまっていてわかりやすいかったです!

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まとめ

公認会計士試験は気が滅入るような試験だと思います!

私は合格するまでに4年間で6,902時間勉強しました!

何度も挫折しましたが、公認会計士試験に合格して現場で働いてみて、目指して良かったと心から思っています!

この記事を読んで、公認会計士に興味を持ってくれる人が増えたり、公認会計士受験生のモチベーションが少しでも上がれば幸いです!

それでは次の記事でお会いしましょう!!!

公認会計士クロ

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