監査法人の初任給/年収/給与/について現役会計士が解説!#24

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監査法人
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この記事を書いた人

公認会計士/会計監査News編集長/大手監査法人にて金商法監査・会社法監査業務・その他アドバイザリー業務を経験後、大手FASにて財務DDなどの業務に従事。/ブログやTwitterで公認会計士業界の情報や効率的な仕事術について発信しています!

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こんにちは!公認会計士クロです!!

今回は公認会計士試験合格者の大半が最初に就職する監査法人の給料について、現役会計士のクロが数値ベースで解説しております!

実際にクロが所属している監査法人や周りのの人から集めた情報を平均してマイルドにしたものを数値化しているため、実際の数値と若干の齟齬がある可能性もございますのご注意ください!

ワトソン君
ワトソン君

会計士試験の勉強は苦労したから、その分たくさんお金を貰いたいです!

クロ/会計士
クロ/会計士

2020年現在で、監査法人の初任給は30万前後だ!一般的な大卒初任給は20万円程度と比較すると10万円も額面が高いが、大手監査法人は住宅手当等が殆ど無い点を考慮すると、ちょっぴり給料が良いぐらいかもしれない!

お金が全てじゃないぞ!ワトソン君!

ワトソン君
ワトソン君

え、クロ先生はいつもお金の話ばっかりしてませんか?

この前、ボーナス入った時も札束並べて下衆のような顔してましたよね?

クロ/会計士
クロ/会計士

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監査法人の給料は概ね役職で決まる!まずは役職の解説

監査法人の役職は以下の通りです!

各役職の解説は以下の通りです!

スタッフ(1年目~4年目)

入社したばかりの新人~プレイヤーとして自立的に行動できる若手層

早い人はスタッフのうちからインチャージ(主査・主任)を任せられることもある

シニアスタッフ(5年目~8年目)

スタッフを監督しつつ、監査チームの中堅として重要な役割を担う

シニアスタッフになってインチャージ(主査・主任)をやる人が増えてくる

スタッフからシニアスタッフの昇格が他に比べて一番容易であり、一部の監査法人では修了考査の合格が昇格要件という情報もあるが、大半が規定年次で昇格している

マネージャー(早い人で7年目~)

マネージャーから管理職となるため、給料は固定給となり残業代が出ない!

ビッグジョブのプレイヤーとして活躍する人も居れば、複数のインチャージ(主査・主任)を同時並行で担っている人も居ます!パートナーをトップと考えると、一番中間管理職のようなイメージです!!

シニアマネージャー(早い人で11年目~)

最上位の役職であるパートナーの予備軍!マネージャーで滞留する人が多いので、マネージャーの中でも頭一つ抜けないとシニアマネージャーになれない!

上場会社のインチャージ(主査・主任)や本部関連の重要な仕事を任せられる人もいる!

一定期間でパートナーに上がれないと肩を叩かれることもあるという話もあります・・

パートナー(早い人で15年目~)

監査法人の大まかな役職の中では最上位となるのがパートナー。パートナーに昇格が確定すると、一度退職をして、退職金を貰った後に一定額を監査法人に出資しなければなりません!

監査報告書にサイン(署名)をする会計士です!

監査報告に対する対外的な責任も負います!

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監査法人 スタッフの年収 (1年目~4年目)

監査法人のスタッフの年収は平均して500万円~650万円ぐらいです!

ムラがあるのは残業手当や賞与にバラつきがあるためです!

監査法人によって微妙に違いますが、 月給(基本給) 30万円程度のところが多いです!

基本給を年間ベースにすると①360万円(30万円/月×12か月)ぐらいです!

30万円の基本給だと、残業手当が時間当たり2500程度です!

年間残業時間は人それぞれですが、300時間~600時間ぐらい幅があると思います!

年間残業時間が360時間(月30時間)だと仮定した場合、

残業手当だけで年間②90万円(360時間×2500円/時間)となります!

賞与は平均4か月ぐらいです!人事評価が高ければ、もう少し貰えると思いますが、年次が上がるにつれて少しづつ増えていくのが一般的です!

賞与は年間で120万円(30万円/月×4か月)程度となります!

上記(月30時間残業の平均的なスタッフ)をまとめると、

①基本給360万円+②残業代90万円+③賞与120万円=570万円となります!

スタッフ1年目は在籍期間が賞与算定対象期間に対して短いため、賞与が期間按分されてしまい、そこまで稼げないです!1年目の賞与だけは上記の賞与の半分くらいしか貰えませんでした!

2年目以降は年収600万円を超えてくる人が一気に増えるイメージです!

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監査法人 シニアスタッフの年収 (5年目~8年目)

監査法人のスタッフの年収は平均して750万円~900万円ぐらいです!

ムラがあるのは残業手当や賞与にバラつきがあるためです!

監査法人によって微妙に違いますが、 月給(基本給) 40万~44万ぐらいのところが多いです!

基本給を年間ベースにすると①504万円(42万円/月×12か月ぐらいです!

42万円の基本給だと、残業手当が時間当たり3500円程度です!

年間残業時間は人それぞれですが、300時間~600時間ぐらい幅があると思います!

年間残業時間が360時間(月30時間)だと仮定した場合、

残業手当だけで年間②126万円(360時間×3500円/時間)となります!

賞与は平均4か月分ぐらいです!人事評価が高ければ、もう少し貰えると思いますが、年次が上がるにつれて少しづつ増えていくのが一般的です!

賞与は年間で③168万円(42万円/月×4か月)程度となります!

上記(月30時間残業の平均的なシニアスタッフ)をまとめると、

①基本給504万円+②残業代126万円+③賞与168万円=798万円となります!

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監査法人 マネージャーの年収 (早い人で7年目~)

監査法人のマネージャーの年収は平均して950万円~1100万円ぐらいです!

マネージャー以上は管理職なので残業代は出ません!

監査法人によって微妙に違いますが、 月給(基本給) 60万~65万ぐらいのところが多いです!

基本給を年間ベースにすると①750万円(62.5万円/月×12か月)ぐらいです!

賞与は平均4か月分ぐらいです!人事評価が高ければ、もう少し貰えます!多い人は年間6か月分とか貰っています!

賞与は年間で②240万円(60万円/月×4か月)程度となります!

①基本給750万円+②賞与240万円=990万円となります!

監査法人のマネージャーになるには、シニアスタッフからの昇格争いとなるため、規定年数(シニアスタッフを3年~4年)を超えても昇格出来ない人が結構居ます!

マネージャーは残業代が出ないが、安定した年収を確保でき、組織貢献に繋がるような仕事も降ってくるため、人によっては賞与が跳ねやすいイメージです!

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監査法人 シニア・マネージャーの年収 (早い人で11年目~)

監査法人のシニア・マネージャーの年収は平均して1150万円~1300万円ぐらいです!

マネージャー以上は管理職なのでシニア・マネージャーも残業代は出ません!

監査法人によって微妙に違いますが、 月給(基本給) 72万~80万ぐらいのところが多いです!

基本給を年間ベースにすると①900万円(75万円/月×12か月)ぐらいです!

賞与は平均4か月分ぐらいです!人事評価が高ければ、もう少し貰えます!多い人は年間6か月分とか貰っています!

賞与は年間で②280万円(70万円/月×4か月)程度となります!

①基本給900万円+②賞与280万円=1180万円となります!

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監査法人 パートナーの年収 (早い人で15年目~)

監査法人のパートナー年収は1500万円以上と言われております!

個人でバラつきがあるため一概には言えませんが、重要なポスト(事業部長や役員クラス)になると年収5000万円クラスも居るそうです!

パートナーになれるのは今の状況だとほんの一握りです!監査法人以外にも会計士には多様なキャリアがありますが、夢がありますね!

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役職別年収まとめ・終わりに

役職ごとに分けると上記のような感じです!

監査法人は多くの会計士試験合格者が最初に就職します!目的は人それぞれですが、個人的には給料は比較的高めだと思います!

特に新人の時は給料に見合う仕事をしていないと実感する毎日でしたが、やっぱりお給料は多い方が助かりました!

公認会計士という資格には給料以外にも様々な魅力があると重々承知ですが、この記事を読んで会計士受験生のモチベーションが少しでも上がればよいと思います!

それでは次の記事でお会いしましょう!!!

公認会計士クロ

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