2018年度 大手監査法人の業績比較・分析 (あずさ、トーマツ、EY新日本、PwC)#8

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監査法人
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公認会計士/会計監査News編集長/大手監査法人にて金商法監査・会社法監査業務・その他アドバイザリー業務を経験後、大手FASにて財務DDなどの業務に従事。/ブログやTwitterで公認会計士業界の情報や効率的な仕事術について発信しています!

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こんにちは!公認会計士クロです!!

今回はBig4と呼ばれる大手監査法人の2018年度の業績を分析しました!

就職活動を考えている方や監査法人へ興味をある方向けの記事となっています。

いまいち、監査法人の業績とかって見えにくいですよね。。。

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監査法人の業績発表はどのように行われているのか?

監査法人の業績については会計士の就活イベントなどで目にすると思いますが

そもそも監査法人の業績は以下の公認会計士法で開示が義務づけられているため、各監査法人のHPにアクセスすればご覧になれます!

第三十四条の十六の三 監査法人は、会計年度ごとに、業務及び財産の状況に関する事項として内閣府令で定めるものを記載した説明書類を作成し、当該監査法人の事務所に備え置き、公衆の縦覧に供しなければならない。
2 前項に規定する説明書類は、電磁的記録をもつて作成することができる。
3 第一項に規定する説明書類が電磁的記録をもつて作成されているときは、監査法人の事務所において当該説明書類の内容である情報を電磁的方法により不特定多数の者が提供を受けることができる状態に置く措置として内閣府令で定めるものをとることができる。この場合においては、同項の説明書類を、同項の規定により備え置き、公衆の縦覧に供したものとみなす。
4 前三項に定めるもののほか、第一項に規定する説明書類を公衆の縦覧に供する期間その他前三項の規定の適用に関し必要な事項は、内閣府令で定める。

公認会計法第34条の16の3

ソースデータ(以下の図表等)

トーマツだけ5月決算となっております。

日本の企業は3月決算が多く、上場企業の監査では有価証券報告書の提出が6月中旬ごろに行われるケースが殆どなので、監査契約(通常1年)も6月までで、7月からは翌年度の契約となります。

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監査証明業務収益・非監査証明業務収益の比較 (2018年度)

以前、日経新聞でも大手監査法人3社で利益が減益しているという報道もありました。

監査も変革期となっており、AIやRPAなどのデジタル人材やシステム投資を行っているため、業績は一時的に悪くなっている面もあります!

参考:監査法人大手、3者が経常減益 AI監査で費用増(日経新聞)

2018年度の実績は以下の通り。

特徴は以下の通りです。

  • 監査証明業務収益1位はEY新日本、非監査証明業務はトーマツが1位
  • 1件あたりの非監査証明業務はPwCがダントツで1位
  • 従業員1人あたりの収益性はEY新日本が1位

新日本は東芝の不正という逆風がありながらも、収益力を保っているのが凄いです!

PwCは非監査証明業務が強いですね。他の3社は自身の巨大な監査クライアントに対して監査・非監査の同時提供ができないため、大きな顧客はPwCに流れやすい要素もあると思います。

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大手監査法人 クライアント数 比較(2018年度)

大手監査法人のクライアント数は以下の通りです!

特徴は以下の通りです。

  • 監査クライアント数はEY新日本が1位、非監査クライアント数はトーマツが1位
  • 学校法人監査はEY新日本が1位
  • PwCは監査クライアントより非監査クライアント数の方が多い

パブリックは新日本とトーマツが強い印象でしたが、やはり顧客も多いですね!

アドバイザリー業務に興味があるならば、PwCという選択肢は検討した方が良さそうですね!

収益も同様にあずさはバランスの取れた監査法人という印象です。

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大手監査法人の人員数比較(2018年度)

大手監査法人の人員数は以下の通りです!

※トーマツは海外駐在員及び海外派遣の監査スタッフの除く

特徴は以下の通りです。

  • トーマツ・PwCは全体の30%が監査補助職員
  • 社員(パートナー)が一番多いのはあずさ
  • 人員数全体で一番人数が居るのはトーマツ
  • 社員(パートナー)の構成比はPwCの4.5%が一番低く、EY新日本の9.6%が一番高い

以前から監査トレーニー(会計士受験生)や会計士試験1次試験合格者(論文式受験生)の採用に力を入れていたPwCの監査補助職員は多いですね!

トーマツは監査補助職員が多いですが、監査を手伝う間接部門を作って、簡単な業務を切り離していると伺っております。

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監査法人比較 まとめ

監査法人の収益や人繰りは一般事業会社に比べて構造が違います。

毎年、業界動向を追っていければと思います!

AIやRPAの発達によって、業務が効率化・改善していけば、会計士の数で何とか対応する人海戦術型の仕事も減っていき、報酬や人件費もコンパクトになっていく可能性もあります!

どの監査法人にも強みがありますので、特に就活生はじっくり考えて選択をすると良いと思います!

それでは次の記事でお会いしましょう!

公認会計士クロ

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